制作に入る前に…『風呂敷を畳もう』編
RPGツクールを触ったことがあるという人は結構いると思います。
ですが、話を聞いてみると皆さん大体こうおっしゃいます。
「最初の街だけ作ってやめた」
RPG制作はやらなければいけないことがあまりにもたくさんあります。
手順通りにやらないと結局途中でやめてしまいます。
どんなに素晴らしい企画でも終わらせることができなければ本当に意味がありません。
なのではじめてのRPG制作は面白いことより終わらせることを優先しましょう。
そのためには、風呂敷を限界まで畳んでいきましょう。
世界の謎を解くRPG
↓
日本の謎を解くRPG
↓
街の謎を解くRPG
↓
学校の謎を解くRPG
↓
教室の謎を解くRPG
このように教室まで風呂敷を畳むことが出来ればだいぶ終わりが見えてきます。
システム面でも風呂敷を畳む必要があります。
オーソドックスなRPGには以下の様な基本システムがあるはずです。
①移動
②会話
③バトル
④レベルアップ
⑤武器防具購入
⑥魔法の習得
正直、初めてのRPG作りでバトルを導入するとほぼ完成しないと思います。
なぜならRPG作りで一番面倒な「レベルデザイン」をしなければいけないからです。
レベルデザインはわかりやすく言うと難易度調整です。
みなさんがゲームをしていてこのゲーム難しいな〜とか、簡単だな〜と思わせる部分です。
このレベルデザインを失敗するとスライムから即死攻撃を受けたり、ラスボスを一撃で倒せてしまえたりとはちゃめちゃなことになってしまいます。
さらに言うとレベルデザインは一つの項目だけで終わる話ではなくそこに絡む全体を作っていく必要があります。
たとえばこんな感じです。
この村には、レベル8位に到着してほしい。道中では敵と10回バトルがある予定で、その間に経験値が300手に入り、お金が1000G入る。そこまでに得られたお金では新しい武器は買えるけど防具を買うにはお金が足りない…
考えただけで発狂してしまいそうですよね。
しかもこのレベルデザインというのは、ゲームで採用するシステムによって変わるので答えがまったく存在しません。つまり何かを参考にすることが一切出来ないのです。
ですので一番はじめのRPG作りでは、③以下を切り捨てることをオススメします。
これなら世界観作りと、シナリオとキャラ作りだけでなりたちます。
こうして、世界観、システムともに風呂敷を限界まで畳めば終わりがなんとなく見えてきます。
僕自身、第一弾の個人制作ゲーム『脱出探偵』はそのように作りました。